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●トマト
栃木県のトマト生産量は全国で6番目。「麗容」「りんか409」など大玉のほか、「ピッコラカナリア」「シシリアンルージュ」などのミニトマトも豊富です。「りんか409」は甘みと風味があるだけでなく、生で食べたときに皮が残りません。ピッコラ・カナリアはオレンジ色のミニトマトで、生食用にも調理用にも使えます。昔から「トマトが赤くなると医者が青くなる」といわれていますが、これはトマトに含まれるリコピンが、動脈硬化、心臓病などの原因となる活性酸素を除去するからです。
●カラスダイコン
原産はヨーロッパで、フランスやイタリアでは一般的な野菜ですが、日本では那須烏山市で栽培が開始されました。那須烏山市の越雲さんとJAなす南が協力して出荷にこぎつけました。産地にちなんで「からすだいこん」と名付けました。見た目は黒ですが、中は白です。生で食べると辛みがあり、薬味に向いています。煮込むと甘みが出ます。肉質がしまっているので煮崩れしません。大根は分解酵素のアミラーゼ(ジアスターゼ)を豊富に含み、消化を促進し、胸やけや胃酸過多、胃もたれ、二日酔いなどに効果があります。
●イエロースティック
鮮やかな黄色で、一般のニンジンより細身です。生で食べても甘みがあり、ポリポリとかじれます。サラダに最適。見た目にも美しく、食卓に彩りを添えます。那須烏山市の大野さんのイエロースティックは甘みと風味があります。ニンジンはビタミンA、カロテンが豊富で、免疫力を活性化し、風邪を予防する効果があります。ニンジンの名前はカロテン(英語でキャロット)からきています。
●ハナビラタケ
全国でも数軒しか栽培していない幻のキノコ「ハナビラタケ」。栃木県では矢板市の関谷きのこ園だけで栽培されています。コリコリ感とシャキシャキ感が一緒になったような触感で、生で食べられ、よい香りがします。えぐみがないのでサラダに使えます。水分が少ないので天ぷらにしても美味しい。すしネタにも、スウィーツにも利用できます。繊維質が豊富で低カロリーですから、生活習慣病の予防に最適です。
●ユズ
茂木町の山間にある「ゆずの里かおり村」は、過疎地だった地区が、地域住民の力で年間2万人の観光客が訪れるほどのゆずの産地として有名になりました。そんな「ゆずの里かおり村」の小室さんが完全無農薬で栽培したゆずは、かおりたっぷり。毎年都内の和菓子屋から注文が来るほどの人気です。ゆずはビタミンC・Pを非常に多く含んでいて、免疫力強化、風邪予防、疲労回復、美肌効果があります。
●イチゴ
栃木県のイチゴの生産量は日本一。とちおとめは栃木県農業試験場(現いちご研究所)で育成されました。大粒で甘みがあり、日本で一番栽培されているイチゴです。とちおとめは、ヘタが青々としてみずみずしいものがおいしいです。高根沢町の荒井さんのとちおとめは、まさにヘタが大きく青々として、味も絶品です。イチゴはビタミンCを多く含み、いちごを7〜8粒食べれば、1日のビタミンCの必要量を摂取できます。しわを予防する作用や、メラニンの生成を抑えシミを予防する働きがあります。