葉の剪定一つでナシの樹が健康に 那須烏山市 小川 允土さん10月4日(木曜日)
那須烏山市の若手農家グループ「カッシナーレ」代表の小川さんは、2ヘクタールの梨畑でコウスイ、ホウスイ、ニイタカ、ニッコリ、アキヅキなど18種類のナシを栽培しています。小川さんのナシは、はじけるようなシャリッとした食感で、甘くて瑞々しいのが特徴です。その秘密は、こだわりの栽培方法にあります。
一つは、ナシの樹の剪定方法にあります。剪定作業は、そのやり方一つで収穫量や品質が決まる重要な作業です。2007年に導入したこの剪定方法は効果が出るのに3-4年かかるため、最近になってようやく効果が現れてきました。以前と比較して樹が強くなり、病害虫やちょっとした天候不良にも負けなくなりました。
もう一つのこだわりは、収穫時期を適熟期に合わせることです。栃木県の梨生産者は、カラーチャート(果皮の色見本)を基準とし、どの色になったら収穫するかを決めていますが、小川さんは最終判断は試食して自分の舌で決めています。
このように手間暇かけて栽培したナシを、小川さんは主に直売所で販売しています。新たな販路先を開拓するために、「カッシナーレ」という若手農家集団を、仲間3人と共に2010年に設立しました。東京での直売イベントなどにも参加しています。